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【素麺】そうめん|有名産地、食べ方、レシピ、太さ規定、そうめんの日

近年、そうめんの売れ行きが以前に比べあまり良くないのをうけて、素麺発祥の地「三輪素麺」の生産地奈良県桜井市より、そうめんを発信をしていきたいことから

「そうめん促進条例」

が可決となりました。

 

「そうめん(素麺)発祥の地」とされる奈良県桜井市の市議会は19日、市内の三輪地区を中心に作られる三輪素麺の普及促進を目的にした条例を可決しました。

条例は、業界団体が「七夕そうめんの日」と定める7月7日に施行され、行政や業界などが一体となって全国発信に力を入れるもよう。

条例は2人の市議が議員提案。

「三輪素麺を食べる習慣を広め、伝統文化への理解の促進、市の地域経済の活性化を図る」ことを目的に、市が普及促進措置を講じ、生産業者の主体的取り組みと市民の協力を求める内容で、この日の議会で全会一致で可決されました。

毎日新聞より

 

では、この「そうめん」についてすこし掘り下げてみたいと思います。

 


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そうめん

 

では、そうめんとは

そうめん(素麺)は乾麺、生麺・茹で麺に分類され、おもに流通しているのは乾麺であり、保存にも適して、つゆもいろいろな種類が売られており、手軽に食べられ非常に便利な食材です。

夏場など、冷たくしめて食べるととても美味しいですね。

 

 

乾麺

乾麺については小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練り、綿実油などの食用油、もしくは小麦粉やでん粉を塗ってから、よりをかけながら引き延ばして乾燥、熟成させる製法で『手延べ干しめんの日本農林規格』を満たしたものについては「手延素麺(てのべそうめん)」に分類される。小豆島のそうめんにはオリーブオイルを用いられています。

日本農林規格(JAS規格)の『乾めん類品質表示基準』では、

機械麺の場合素麺の麺の太さは直径1.3mm未満とされている。これより太い直径1.3mm以上1.7mm未満はひやむぎ(冷麦)1.7mm以上はうどん(饂飩)と分類されています。

手延麺の場合は、素麺もひやむぎも同基準であり、めん線を引き延ばす行為のすべてを手作業により行っているなどの条件を満たしたものが、太さに合わせて、それぞれ「手延べ素麺」、「手延べひやむぎ」、「手延べうどん」とされています。

 

 

生麺・茹で麺

逆に生麺・茹で麺等については『生めん類の表示に関する公正競争規約』で、この規約で「うどん」とはひらめん、ひやむぎ、そうめんその他名称のいかんを問わず小麦粉に水を加え練り上げた後製麺したもの、または製麺した後加工したものをいう、となっている。この規約上「素麺」は「うどん」に分類されており、狭義では生麺・茹で麺タイプの素麺はうどんの一種とも解釈できる。

ただ、別項で一般消費者に誤認されない名称に替えることができる、と謳っており

「素麺」、「ひやむぎ」、「細うどん」等は製造・販売業者にて見た目の形状による判断や意向等により、一般消費者に誤認されない範囲で自由に選択して名付けられます。

 

 

そうめんのおもな産地

 

日本を代表するそうめんと言えば、兵庫県の播州「揖保乃糸」、奈良県の「三輪そうめん」、香川県の「小豆島そうめん」の3つです。全国にはたくさんの産地がありますので、いくつかご紹介します。

 

 

三輪そうめん(手延べ)奈良県

そうめん発祥の地とも言われ歴史が最も古く、多くのそうめん産地は三輪そうめんの流れを汲んでいると言われています。室町時代の古文書には「大和国三輪、索麺、素麺」の記述が記されています。小麦文化を日本に伝えたとされる「遣隋使・遣唐使」は、当時の倭国が近畿地区より派遣されていることからその歴史が伺えます。

 

播州そうめん(手延べ)兵庫県

国内生産高第一位の素麺産地。組合共通の商品ブランド名「揖保の糸」で有名です。等級によって巻く紙の色が違います。

今は衰退してしまった素麺産地「灘そうめん(神戸市灘区)」の流れから発展しました。

 

島原そうめん(手延べ)長崎県

播州そうめんに次ぐ国内第二位の生産高を誇るそうめん産地。

高度な技術と品質に優れ、三輪そうめんや他有力産地の下請け産地として発展してきた経緯がある。現在は自主ブランド化を進め「島原手延べそうめん」として奮闘している。

 

小豆島そうめん(手延べ)香川県

約400年の歴史を誇っています。江戸時代初期のころ、三輪そうめんから由来しています。手延べ油に地元の「ごま油」や、小豆島産のオリーブを使った「オリーブオイル」を使っているのが特徴。

 

半田そうめん(手延べ)徳島県

一般的な冷麦や細うどんクラスの麺の太さ。モチモチとした食感が特徴です。

 

備中そうめん(手延べ)岡山県

鴨方素麺、かも川素麺とも呼ばれています。そうめんと並んで「備中手延べうどん」の産地としても有名です。

 



 

 

そうめんの食べ方

 

冷やしそうめん

いちばんポピュラーな食べかた

沸騰させた湯で茹でてから、氷水や流水で冷し、ぬめりを取るため、水でもみ洗いをした後、めんつゆにつけて食べる、いちばんポピュラーな食べ方。

冷やしそうめんは日本の夏季の麺料理の代表格であり、それぞれ醤油メーカーや食品メーカーから、「そうめんつゆ」と呼ばれる調味済みのめんつゆが販売される。

 

つゆのレシピ

 

こんぶとかつお出汁

材料

  • 昆布…20g
  • 鰹節…40g
  • 水…1リットル
  • みりん…小さじ2
  • 濃口醤油…80cc
  • 砂糖…大さじ1/2

つくり方

  1. 鍋に分量の水と昆布を入れ10時間おきます。
  2. 昆布を取り出し火にかけ、沸騰したら差し水で沸騰を抑えます。
  3. 鰹節を一度に30g加え、ひと煮立ちしたら火をとめ、丁寧にアクを取り除きます。
  4. 鰹節が沈み始めたら、ペーパーでこします。
  5. 他の鍋にみりんを入れ、火にかけアルコール分をとばします。
  6. (4)のだし汁に濃口醤油、砂糖、(5) のみりんを加えます。
  7. ひと煮立ちしたら残りの鰹節10gを加えます。
  8. 火を止めてペーパーでこします。

 

椎茸だし

材料

  • 干し椎茸…30g
  • 水…1リットル
  • みりん…小さじ2
  • 濃口醤油…80cc
  • 砂糖…大さじ1/2

つくり方

  1. 干し椎茸を水に漬けて30分おきます。
  2. 椎茸を取り出して、砂やゴミを洗い流します。
  3. 鍋に分量の水と(2)の椎茸を入れ10時間おきます。
  4. ペーパーでこします。
  5. 他の鍋にみりんを入れ、火にかけアルコール分をとばします。
  6. (4)のだし汁に濃口醤油、砂糖、(5)のみりんを加えます。ひと煮立ちさせます。

 

 

にゅうめん

ゆで上げた麺に熱いつゆをかけて、あるいはつゆ、出汁、味噌汁などで煮込んで食べるもの。

 

焼鯖素麺(鯖そうめん)

滋賀県長浜市周辺で食べられるハレの料理で、鯖素麺ともいう。焼き鯖をほぐして煮直してから和える。そうめんは鯖の煮汁で煮る。

 

鯛そうめん

鯛素麺は愛媛県などの瀬戸内地方や壱岐などで食べられるハレ(晴れ=非日常)の料理で、冷やしたそうめんに鯛の煮物を添える。かけ汁の場合と付け汁の場合がある。

 

ソーミンチャンプルー

沖縄県の料理ですが、すでに全国的に有名です。

固めに茹でた素麺を油でほぐし、ネギやニラ、ツナ缶、ベーコンなどの具とともに炒めたもの。ソーミンタシヤー、またはソーミンプットゥルーと呼ばれる。なお、鹿児島県奄美地方にも、油そうめんという類似の料理がある。

 

 

 

 

まとめ

 

ある程度安定した食材のそうめんですが、汎用商品でも美味しいですが、ブランド各地の最上級そうめんは本当に美味しいですよ。

今回奈良県桜井市で可決された、三輪素麺の普及促進を目的にした条例をきっかけに、再びブランドそうめんに脚光浴びて欲しいですね。

「七夕そうめんの日」の7月7日は、七夕を祝いながらそうめんを食べましょう!

ご進物にもどうぞ

 

 

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