仏像

特別展覧会「国宝」京都国立博物館開館120周年記念、日程、みどころ、混雑状況と国宝新幹線

すべて国宝!

今年開館120周年を迎える京都国立博物館で、41年ぶりとなる国宝展が開催される。

今回は日程を4期に分け200件の展示物をそれらを考古、彫刻、絵画、書跡、染織、陶磁など12のジャンルに分類し、展示物を細かく入れ替えながらの公開となります。

特別展覧会「国宝」の期間、みどころ、おすすめ、展示物、アクセス、混雑状況などを書き記します。
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特別展覧会「国宝」

「国宝」展より

今から120年前、「国宝」という言葉が産声をあげました。明治維新以降、国内の多くの宝物が破壊や盗難に遭い、中には海外に流出するものもありました。

「国の宝を守り伝えなければならない。」人々が知恵を絞り、情熱を注ぎ、生まれた言葉。それが、「国宝」です。

同じ年、京都国立博物館の前身である帝国京都博物館が開館しました。以来、文化財保護の拠点として、収集・保存・展示・研究を進めてきました。

国宝制度も京都国立博物館と同じく120年。

2017年。「国宝」誕生と「京都国立博物館」誕生という、二つのメモリアルイヤーに、特別展覧会「国宝」を開催します。

今回の特別展覧会「国宝」の開催に際し、テーマソングが完成しました。

谷村新司さんが歌われる展覧会のテーマソング、
タイトルは『嗚呼』
日本を代表する作曲家、故・三木たかしさんの未発表曲に谷村新司が新たに作詞し歌唱するという、次の世代に残していく奇跡のコラボ レーションが実現します。

特別展覧会「国宝」開催中の音声ガイドナビゲーターは、
京都国立博物館の文化大使でもある“竹下景子さん”に決定。
日本語音声ガイドにはテーマソング『嗚呼』が収録されています。

開催日程・時間

2017(平成29)年10月3日(火)~ 11月26日(日)

Ⅰ期 10月3日(火)~10月15日(日)
Ⅱ期 10月17日(火)~10月29日(日)
Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)
Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)

月曜日休館日 ※ただし10月9日(月)は開館、10日(火)休館

開館時間

9:30〜18:00(入館は17:30まで)

※ただし会期中の毎週金・土曜日は20:00時まで(入館は19:30まで)

開催場所

京都国立博物館 平成知新館

アクセス

京阪電車「七条」駅下車、東へ徒歩7分

JR「京都」駅下車、市バス京都駅前D1のりばから100号、D2のりばから206・208号系統にて「博物館・三十三間堂前」下車、徒歩すぐ

敷地内駐車場あり(館内利用で1時間無料)、近隣コインパーキングあり

敷地内駐車場は期間中300円/15分と高額でかなり混雑します。

観覧料

一般 1,500円(1,300円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生 900円(700円)

*( )内は団体20名以上。
※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料となります(要証明)
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと団体料金になります。

各種前売りチケットあり

http://kyoto-kokuhou2017.jp/ticket.html

展示物・展示期間

Ⅰ期 10月3日(火)~10月15日(日)
Ⅱ期 10月17日(火)~10月29日(日)
Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)
Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)

  • 深鉢形土器(火焔型土器)(No.1) Ⅰ・Ⅱ期

京都国立博物館引用

  • 金印 Ⅲ期
  • 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 Ⅰ・Ⅱ期
  • 志野茶碗 銘 卯花墻 通期
  • 大日如来坐像 金剛寺 通期
  • 絵画の国宝第一号に指定された《普賢菩薩像》(平安・12世紀) Ⅰ・Ⅱ期
  • 中国の名陶《青磁鳳凰耳花入》(13世紀) Ⅰ・Ⅱ期
  • 雪舟の国宝全6件 Ⅰ期とⅡ期10/22まで
  • 長谷川等伯とその息子・久蔵の作品 Ⅲ期
  • 伝源頼朝像伝平重盛像伝藤原光能像 Ⅲ・Ⅳ期
  • 龍光院の曜変天目 Ⅱ期

など展示の妙も楽しめます

おもな展示物と期間一覧

指定 作品名 員数 所蔵 展示期間
国宝 深鉢形土器(火焔型土器)
新潟県笹山遺跡出土
2個 新潟・十日町市
(十日町市博物館保管)
(No.1)Ⅰ・Ⅱ
(No.6)Ⅳ
国宝 土偶(縄文のビーナス)
長野県棚畑遺跡出土
1個 長野・茅野市
(茅野市尖石縄文考古館保管)
通期
国宝 土偶(縄文の女神)
山形県西ノ前遺跡出土
1個 山形県
(山形県立博物館保管)
Ⅰ・Ⅱ
国宝 土偶(仮面の女神)
長野県中ツ原遺跡出土
1個 長野・茅野市
(茅野市尖石縄文考古館保管)
通期
国宝 袈裟襷文銅鐸 伝香川県出土 1個 東京国立博物館 通期
国宝 銅鐸(4号・5号)
神戸市桜ヶ丘遺跡出土
2個 神戸市立博物館 (4号)Ⅰ・Ⅱ
(5号)Ⅲ・Ⅳ
国宝 金印 福岡市東区志賀島出土 1顆 福岡市博物館
国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県金峯山経塚出土
1口 奈良・金峯神社 Ⅲ・Ⅳ
国宝 薬師如来坐像 円勢・長円作 1躯 京都・仁和寺 Ⅲ・Ⅳ
国宝 兜跋毘沙門天立像 1躯 京都・教王護国寺(東寺) 通期
国宝 釈迦如来立像 1躯 京都・清凉寺
国宝 雲中供養菩薩像 52躯のうち3躯 京都・平等院 通期
国宝 大日如来坐像 1躯 大阪・金剛寺 通期
国宝 不動明王坐像 行快作 1躯 大阪・金剛寺 通期
国宝 吉祥天像 1面 奈良・薬師寺
国宝 釈迦金棺出現図 1幅 京都国立博物館 Ⅰ・Ⅱ
国宝 孔雀明王像 1幅 東京国立博物館
国宝 普賢菩薩像 1幅 東京国立博物館 Ⅰ・Ⅱ
国宝 十一面観音像 1幅 奈良国立博物館 Ⅲ・Ⅳ
国宝 六道絵 15幅のうち8幅 滋賀・聖衆来迎寺 Ⅰ・Ⅱ※展示替あり
国宝 餓鬼草紙 1巻 東京国立博物館
国宝 地獄草紙 1巻 奈良国立博物館
国宝 病草紙 9巻のうち3巻 京都国立博物館 Ⅰ・Ⅱ
国宝 扇面法華経冊子 5帖のうち2帖 大阪・四天王寺 Ⅲ・Ⅳ※展示替あり
国宝 源氏物語絵巻
柏木(三)・竹河(一)
柏木(三) 詞1面・絵1面
竹河(一) 詞2面・絵1面
愛知・徳川美術館 Ⅲ・Ⅳ※展示替あり
国宝 信貴山縁起絵巻 3巻 奈良・朝護孫子寺 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
※展示替あり
国宝 一遍聖絵 円伊筆 12巻のうち 神奈川・清浄光寺(遊行寺) Ⅰ・Ⅱ※展示替あり
国宝 平家納経
(分別功徳品・法師功徳品)
1巻 広島・嚴島神社 (分別功徳品)Ⅳ
(法師功徳品)Ⅲ
国宝 伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像 3幅 京都・神護寺 Ⅲ・Ⅳ
国宝 随身庭騎絵巻 1巻 東京・大倉集古館
国宝 北条実時像・金沢貞顕像 2幅 神奈川・称名寺
(神奈川県立金沢文庫保管)
国宝 孔雀明王像 1幅 京都・仁和寺
国宝 観音猿鶴図 牧谿筆 3幅 京都・大徳寺
国宝 夏景山水図 伝胡直夫筆 1幅 山梨・久遠寺 Ⅱ・Ⅲ
国宝 秋景・冬景山水図 伝徽宗筆 2幅 京都・金地院 Ⅱ・Ⅲ
国宝 宮女図(伝桓野王図) 1幅 Ⅰ・Ⅳ
国宝 瓢鮎図 如拙筆
大岳周崇等三十一僧賛
1幅 京都・退蔵院 10月24日~11月26日
国宝 四季山水図巻(山水長巻) 雪舟筆 1巻 山口・毛利博物館 10月3日~22日
国宝 秋冬山水図 雪舟筆 2幅 東京国立博物館 Ⅰ・Ⅱ
国宝 破墨山水図 雪舟筆 1幅 東京国立博物館 10月3日~22日
国宝 慧可断臂図 雪舟筆 1幅 愛知・斉年寺 Ⅰ・Ⅱ
国宝 山水図 雪舟筆 1幅 10月3日~22日
国宝 天橋立図 雪舟筆 1幅 京都国立博物館 Ⅰ・Ⅱ
国宝 桜図壁貼付 長谷川久蔵筆 4面 京都・智積院 10月24日~11月12日
国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 6曲1双 東京国立博物館
国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 2曲1双 京都・建仁寺 Ⅰ・Ⅱ
国宝 風俗図屏風(彦根屏風) 6曲1隻 滋賀・彦根城博物館
国宝 雪松図屏風 円山応挙筆 6曲1双 東京・三井記念美術館 Ⅲ・Ⅳ
国宝 古今和歌集 巻第二十(高野切本) 1巻 高知県立高知城歴史博物館 10月3日~9日
国宝 土左日記 藤原為家筆 1帖 兵庫・大阪青山歴史文学博物館
国宝 聾瞽指帰 空海筆 2巻のうち上巻 和歌山・金剛峯寺
国宝 尺牘(久隔帖) 最澄筆 1幅 奈良国立博物館
国宝 三体白氏詩巻 小野道風筆 1巻 大阪・正木美術館 11月14日~19日
国宝 詩懐紙 藤原佐理筆 1幅 香川県立ミュージアム
国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 1巻 東京国立博物館
国宝 日本書紀 巻第二十二(岩崎本) 1巻 京都国立博物館
国宝 真草千字文 智永筆 1帖 10月31日~11月5日
国宝 天寿国繍帳 1面 奈良・中宮寺 展示期間未定
国宝 四騎獅子狩文様錦 1面 奈良・法隆寺 Ⅰ・Ⅱ
国宝 七条綴織袈裟(犍陀穀糸袈裟) 1領 京都・教王護国寺(東寺) Ⅰ・Ⅱ
国宝 古神宝類(熊野速玉大社伝来) 1括のうち 和歌山・熊野速玉大社 Ⅲ・Ⅳ
国宝 金銅錫杖頭 1柄 香川・善通寺 通期
国宝 金銅華鬘
(中尊寺金色堂堂内具のうち)
1面 岩手・中尊寺金色院 Ⅰ・Ⅱ
国宝 金銅舎利容器(金亀舎利塔) 1基 奈良・唐招提寺 Ⅲ・Ⅳ
国宝 赤韋威鎧 1領 岡山県(岡山県立博物館保管)
国宝 紺糸威鎧 1領 広島・嚴島神社 10月17日~11月5日
国宝 白糸威鎧 1領 島根・日御碕神社 11月7日~26日
国宝 短刀 銘 左/筑州住
(太閤左文字)
1口 広島・ふくやま美術館寄託 Ⅲ・Ⅳ
国宝 宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱 1合 京都・仁和寺 Ⅰ・Ⅱ
国宝 梅蒔絵手箱 1合 静岡・三嶋大社 Ⅲ・Ⅳ
国宝 籬菊螺鈿蒔絵硯箱 1合 神奈川・鶴岡八幡宮 Ⅲ・Ⅳ
国宝 時雨螺鈿鞍 1背 東京・永青文庫 Ⅰ・Ⅱ
国宝 婚礼調度類
(徳川光友夫人千代姫所用)
1括のうち 愛知・徳川美術館 通期※展示替あり
国宝 琉球国王尚家関係資料 1括のうち 那覇市歴史博物館 通期※展示替あり
国宝 青磁鳳凰耳花入 銘 万声 1口 大阪・和泉市久保惣記念美術館 Ⅰ・Ⅱ
国宝 飛青磁花入 1口 大阪市立東洋陶磁美術館 Ⅰ・Ⅱ
国宝 油滴天目 1口 大阪市立東洋陶磁美術館 Ⅲ・Ⅳ
国宝 志野茶碗 銘 卯花墻 1口 東京・三井記念美術館 通期

http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/pdf/2017_kokuho_list.pdf

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。

混雑状況

混雑具合ですが、平日は特に込み合うことはありませんが、11月に近づくと紅葉の観光客も増えるので、平日も混雑してくるでしょう。

土日祝はそれなりに混みますので、入場待ち時間もあると考えた方がいいです。

閉館間際は空いてきますが、みどころだらけでゆっくりは観れないです。

出展一覧をみて混雑しそうなのはⅡ、Ⅲ期あたりではないでしょうか。

京都国立博物館のTwitter で確認できます

国宝新幹線

JR東海は「そうだ 京都、行こう。」初秋のキャンペーン企画として、「国宝新幹線」を運行すると発表しました。

「国宝は、国の宝であり、私たち国民の宝」であることを再認識し、国宝を盛り上げるために、株式会社小学館、日清食品株式会社、日本出版販売株式会社および当社が、共同で発足させるプロジェクトです。

11月19日(日)に団体専用臨時列車「国宝新幹線」を運行します。車内では山下裕二・明治学院大学教授と俳優・井浦新さんによる国宝解説アナウンス(事前収録)を放送するなど、特別コンテンツをご用意しています。

「国宝」展向け旅行商品の発売と宣伝展開

(1)旅行商品の発売(別紙2)

「国宝」展の開催期間〔10月3日(火)~11月26日(日)〕に合わせ、入場券付きのお得な旅行商品を、大手旅行会社を通じて発売します。11月6日(月)、20日(月)には、対象旅行商品等を購入したお客様限定の貸切内覧会も設定します。

(2)東京駅等における宣伝展開

9月4日(月)から、東京駅と大手旅行会社の首都圏店舗のデジタルサイネージにおいて、「国宝」展とその旅行商品をPRします。

出発は首都圏、静岡、愛知県からとなります。

詳しくはジェイアール東海ツアーズ、大手旅行代理店にて

最後に

展示物が「国宝」のみという特別な展覧会。

すべて国宝なので解説書きに「国宝」という見慣れた表記がありません。

これは必見!是非訪れてみてはいかがでしょうか。

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