東大寺は、通常毎年2日しか公開しない「俊乗堂」を7月1日から1ヶ月公開し、あわせて「大湯屋」内部を初公開します。
希少な機会を是非
東大寺俊乗堂
大仏殿横から鐘楼につづく階段を上がったところ、鐘楼の北すぐにあります。
堂内には重源上人坐像(国宝)と、阿弥陀如来立像、愛染明王坐像(いずれも重要文化財)が安置されており、毎年7月5日の7月5日の俊乗忌と、12月16日の良弁忌の年2回だけ開扉され拝観できます。
俊乗堂
鐘楼の北側に元禄年間、公慶上人が重源上人の遺徳を讃えて「俊乗堂」を建立。堂内中央に国宝「重源上人坐像」が安置されている。俊乗房重源は、1121年(保安二年)京都に生まれ、父は紀季重。13歳で醍醐寺に入って密教を学び、1167年(仁安2年)入宋し、翌年帰国。1180年(治承4年)平重衡によって大仏殿が焼かれるなど、東大寺の多くの伽藍が焼失したが、翌年60歳を過ぎた彼が造東大寺の大勧進職に任ぜられ、10数年の歳月をかけて東大寺の再興を成し遂げた。再建に当って、大仏様(だいぶつよう)と呼ぶ宋風建築様式を取り入れ、再建の功により大和尚の号を受け、1206年(健永元年)86歳で入滅した。
公開期間
2017年7月1日(土)~7月31日(月) 無休
時間
10:00~16:00(15:30受付終了)
7月5日は俊乗忌法要後の11:00頃から
拝観料
大人600円・小学生300円(大湯屋共通)
受付は俊乗堂前
御朱印
俊乗堂の御朱印は3種類あります。
右:重源上人 左:阿弥陀如来
あと、愛染明王の御朱印があります。
行基堂と念仏堂の御朱印も頂けます。
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大湯屋
俊乗堂の北、二月堂の裏参道との間のところに大湯屋はあります。
大湯屋は、僧侶のための沐浴施設。
奈良時代創建の温院室である大湯屋は、1180年(治承4年)の平重衡による南都焼討で焼失してしまうが、1197年(建久8年)、東大寺再建の大勧進重源によって再建されました。以降何度も修理が行われ今に至ります。
鎌倉時代に初めて「入浴料」を取り、一般の庶民に大湯屋を開放したのが、現在の「銭湯の起源」と云われています。
建物と内部にある鉄湯船はともに重要文化財で、日本最古の建物であります。
今回、大湯屋内部を初公開します。
大湯屋
鉄湯船
1282年に造られたとされる現存する最古の浴槽「鉄湯船(東大寺)」。約1,000リットルの大釜でお湯を沸かし、「鉄湯船」(浴槽2,000~3,000リットル)にお湯を供給する給湯方式が採用されていたと言われる。
どっしりした鉄湯船は迫力たっぷり。
- 直径:約2m30cm
- 深さ:73cm
鉄湯船
写真で見るより実物はかなりの大きさです。
公開期間
2017年7月1日(土)~7月31日(月) 無休
時間
10:00~16:00(15:30受付終了)
7月5日は俊乗忌法要後の11:00頃から
拝観料
大人600円・小学生300円(俊乗堂共通)
御朱印
大湯屋の御朱印はありません
アクセス
JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
近鉄奈良駅から徒歩約20分
自動車:奈良県庁裏、登大路駐車場がおすすめ
まとめ
年2日しか公開しない「俊乗堂」と普段非公開の「大湯屋」が7月の曜日を選ばずに観れる貴重な機会です。
平日は空いているのでじっくり拝みたい方にはおすすめ。
東大寺だけでも、大仏殿、二月堂、三月堂、東大寺ミュージアム、戒壇院なども一緒に廻るのもおすすめです。
興福寺、春日大社、奈良国立博物館、ならまちとの観光も。
御朱印帳も忘れずに。
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