大阪城では2024年(令和6年)、大手門多聞櫓(おおてもんたもんやぐら)、千貫櫓(せんがんやぐら)、焔硝蔵(えんしょうぐら)を期間限定で公開いたします。
今回内部公開される千貫櫓・多聞櫓・焔硝蔵は、いずれもこの幕末・維新の時代と深いかかわりがあります。
大阪城では2015年から、現存建造物などを随時公開するようになっています。
公開する建造物、期間、アクセス、近隣駐車場情報などまとめました。
コンテンツ
大手門多聞櫓(おおてもんたもんやぐら)
創建は1628年ごろ。その後落雷で焼失し1848年再建されました。
大手門を入ってすぐ、枡形を左に曲がったところに位置します。
大手門を越えて侵入した敵を迎え撃つ役割を果たす櫓です。
下に大門を構える「渡櫓(わたりやぐら)」と、南北に長い「続櫓(つづきやぐら)」がL字に連なっています。「続櫓」は、西に「武者走り」と言われる廊下、東に6つの小部屋があり、鉄砲で敵を狙う「銃眼」を備えた笠石が17も並んでいます。
「渡櫓」には、櫓門を通る敵に上から槍を落して攻撃する「槍落とし」の装置が備えられています。
千貫櫓(せんがんやぐら)
大手門の北に見える櫓、西の丸庭園の西南隅に位置しています。
創建は1620年、小堀遠州の設計・監督の下に築かれた一連の建物の一つ。
大阪の陣後に建った乾櫓とともにもっとも古い建造物。
大手門脇にある格式の高い櫓です
大手門を北から防御する重要な役割を果たした二階建ての「隅櫓(すみやぐら)」です。
大阪城内に現存するもっとも古い建物のひとつ。石山本願寺を攻めた信長軍がこの付近にあった櫓を攻めあぐね、「千貫文出しても奪いたい」と言われたことに由来します。
火縄銃を構えて「銃眼」から大手口を狙ってみる体験ができます。
焔硝蔵(えんしょうぐら)※今年度公開無し
焔硝蔵とは火薬庫のことをいう。
西の丸庭園北端に位置します。
建物面積は約172平方m、内部貯蔵部は縦16m、横が2.7m。創建は貞亨二年(1685)と全国的に見ても現存する江戸期の唯一の火薬庫である。
焔硝蔵は大阪城内にいくつかありましたが、落雷などでひとたび火が入ると、城内が大惨事を何度かうけました。最後の建てられたこの焔硝蔵は経験を踏まえ、堅牢な造りになっています。
「焔硝」とは、黒色火薬のこと。
つまり、この蔵は「火薬庫」です。
大爆発を起こすなど、火薬の管理に悩まされていた徳川幕府が建てた、堅牢な石造りの倉庫です。床・壁・天井・梁のすべてを花崗岩とし、
石壁の厚さは約2.4m。
耐火性、耐久性、防水性に優れています。焔硝蔵は各地の大名の城にもありましたが、こうした構造の焔硝蔵で、江戸時代のまま残っているのは、この一棟のみです。
概要
公開期間・時間
2024年3月16日(土)~2024年4月21日(日)の間の土曜日・日曜日・祝日
10:00~16:30(最終入場16:00)
※チケット販売終了15:30
入場料金
櫓のみ入場券
大人(高校生以上) 800円
小人(中学生以下) 300円
団体割引 大人(高校生以上) 600円(30人以上)
未就学児無料
櫓特別公開の入場券をお持ちの方は、西の丸庭園に無料でご入場いただけます。
天守閣セット券 大人(高校生以上)1200円
※子供の設定は無し
アクセス、チケット売り場
大阪地下鉄谷町線「谷町4丁目」1-B号出口、「天満橋駅」3号出口
中央線「谷町4丁目」9号出口
チケット売り場
大手門から多聞櫓を通り、西の丸庭園入り口近く
大阪城内移動にロードトレイン・エレクトリックカーが便利です
駐車場情報
大阪城公園内には大きな駐車場が2か所あり、どちらも公園東側に位置していますので、公園内を散策されない方に少し遠いです。
大手門の近隣パーキング
- 大阪歴史博物館・NHK地下駐車場:120台 400円/60分、以後200円/30分
大手門近くの駐車場をご紹介しましたが、大阪城周りにはまだまだたくさんの駐車場があります。
公園内駐車場
- 大阪城公園駅前:171台 350円/60分(午前8時~午後10時) 150円/60分(午後10時~翌日午前8時) 最寄り
-
森ノ宮:98台 350円/60分(午前8時~午後10時) 150円/60分(午後10時~翌日午前8時)
どちらも玉造筋沿いで少し離れています
https://www.osakacastlepark.jp/articles/detail.html?id=145
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