文化財

[京都]2018年(平成30年)春の非公開文化財特別公開、期間、内容、アクセス、キャンペーン

2018年(平成30年)4月27日(金)より毎年春と秋の恒例、「平成30年京都非公開文化財特別公開」が開催されます。

今年は「明治維新」から150年、春の公開も幕末、明治維新関連の施設が4ヵ所の初公開を含め数か所公開されています。

普段は公開されていない文化財の数々を拝見できるとてもよい機会です。

公開場所、公開内容、期間、住所、おすすめ、アクセス、関連キャンペーンなど簡単にまとめました。

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平成30年春の非公開文化財特別公開

 

「京都非公開文化財特別公開」は昭和40年にはじまった文化財愛護の普及啓発事業で、文化財を公開することにより、市民あるいは広く国民的な活用に資し、且つそれに基づいて文化財愛護の関心を高めるという趣旨のもと、春・秋の年2回開催しており今回で通算73回目の開催になります。今回は京都市18か所、八幡市1か所を公開します。

 

概要

【期 間】 平成30年4月27日(金)~5月6日(日)

【時 間】 午前9時~午後4時(拝観受付)

【拝観料】 1か所大人800円、中高生400円
※「東寺 五重塔」は一部拝観料が異なる場合があります。

 

 

非公開文化財 公開場所・内容・所在地

 

太字は初公開

公開場所  公開内容  所在地
上賀茂神社 本殿《国宝》、権殿《国宝》、高倉殿《重文》にて「孝明天皇賀茂行幸絵馬」「紺紙金字法華経開結共」の展示、他 京都市北区上賀茂本山
大徳寺 本坊 唐門《国宝》、方丈《国宝》、玄関《国宝》、狩野探幽筆襖絵《重文》、庭園《国史跡・特別名勝》、法堂《重文》、他 京都市北区紫野大徳寺町
櫻谷文庫 木島櫻谷旧邸【和館・洋館・画室】《国登録・市指定文化財》、木島櫻谷の作品、伊藤若冲の作品、他 京都市北区等持院東町
仁和寺 金堂・本坊 金堂 《国宝》、御本尊阿弥陀三尊像、本坊にて「錦御旗」「戊辰戦争絵巻」「戊辰戦争時の軍服」を公開 京都市右京区御室大内
北野天満宮 海北友松筆「雲龍図屏風」《重文》、他 京都市上京区馬喰町
養源院(相国寺山内) 本堂(薩摩藩野戦病院隣り、刀傷も残る)、御本尊薬師如来立像、秘仏毘沙門天立像、庭園、他 京都市上京区相国寺門前町
岩倉具視幽棲旧宅 岩倉具視幽棲旧宅《国史跡》、主屋(鄰雲軒)、対岳文庫にて「具視公御一代絵巻」(部分)などを公開予定 京都市左京区岩倉上蔵町
下鴨神社 東西本殿《国宝》、三井神社《重文》、大炊殿《重文》、神服殿《重文》、他 京都市左京区下鴨泉川町
金戒光明寺 山門 山門《府指定文化財》二層内部、天井画 蟠龍図、他 京都市左京区黒谷町
知恩院 大方丈 小方丈 方丈庭園 大方丈《重文》、小方丈《重文》、狩野尚信・狩野信政筆方丈襖絵、方丈庭園《市指定名勝》、他 京都市東山区林下町
龍吟庵(東福寺山内) 方丈《国宝》、開山堂、大明国師坐像《重文》、表門《重文》、重森三玲作庭の庭 京都市東山区本町
壬生寺 御本尊地蔵菩薩立像《重文》、庭園《市指定名勝》、長谷川等伯筆「列仙図」《重文》、伊藤若冲奉納狂言面「僧」、他 京都市中京区壬生梛ノ宮町
東寺 五重塔 五重塔《国宝》初層内陣 京都市南区九条町
城南宮 光格天皇御即位絵図、皇都春景図、菊花御紋章 吹散、薩摩藩隊旗・錦の御旗巡行図、明治天皇 城南宮 行在所図、他 京都市伏見区中島鳥羽離宮町
大黒寺 本堂、平田靭負の墓、西郷隆盛と大久保利通の会談の間、薩摩九烈士の墓、他 京都市伏見区鷹匠町
長建寺 本堂、御本尊秘仏八臂辨才天像、宇賀神将像、弘法大師像、飯綱大権
現像、大田垣蓮月の短冊、他
京都市伏見区東柳町
法傳寺 本堂、薬師如来坐像、御本尊阿弥陀如来坐像、四天王像、不動明王像、戊辰戦争関係品(砲弾・短銃など)、他 京都市伏見区下鳥羽中三町
妙教寺 本堂、御本尊三宝尊体、戊辰戦争関係品(砲弾、砲弾貫通跡など)、他 京都市伏見区納所北城堀
石清水八幡宮 御本殿《国宝》、御社殿《国宝》、織田信長寄進「黄金の樋」・左甚五郎作「目貫の猿」、他 八幡市八幡高坊

 

 

 

おすすめ・初公開

櫻谷文庫 おうこくぶんこ

公益財団法人櫻谷文庫は日本画家木島桜谷(1877年-1938年)の旧居・画室と作品・遺品、ならびに1千点におよぶ桜谷の収集品の保存管理と公開、加えて美術研究者と芸術家支援を目的として設立されました。

非公開文化財特別公開では初公開となり、木島櫻谷旧邸【和館・洋館・画室】《国登録・市指定文化財》、木島櫻谷の作品、伊藤若冲の作品など公開されます。

 

アクセス

京都市北区等持院東町56番地

京福電気鉄道「北野白梅町」駅および市バス「北野白梅町」駅から徒歩10分

 

 

養源院(相国寺山内)

相国寺境内の南西に塔頭養源院があります。

鳥羽伏見の戦いであり、薩摩藩に多くの負傷者が出て、相国寺内の養源院を薩摩病院として収容。イギリス人外科医ウィリアム・ウィリスは、通訳アーネスト・サトウとともに病院を訪れ、治療にあたりました。

刀傷も残る本堂や、御本尊薬師如来立像、秘仏毘沙門天立像、庭園など公開されます。

 

アクセス

京都市上京区相国寺門前町

地下鉄南北線「今出川駅」徒歩3分

 

 

 

法傳寺

創建は不明ですが、一説には奈良時代の僧・行基が開基したともいわれています。以前は真言宗でしたが、南北朝時代の1360年、浄土宗に改宗しました。

この辺りは鳥羽・伏見の戦いの激しい戦闘が繰り広げられました。この戦いで敗れた幕府軍の戦死者を供養する石碑「戊辰東軍戦死之碑」が山門北に立っています。幕府軍が使用した短銃、砲弾、太刀、槍の穂先、幕府軍戦死者名簿なども所蔵しています。

本堂、薬師如来坐像、御本尊阿弥陀如来坐像、四天王像、不動明王像、戊辰戦争関係品(砲弾・短銃など)公開されます。

 

アクセス

京都市伏見区下鳥羽中三町

JR「京都駅」から市営バス19系統横大路車庫前行「国道下鳥羽」下車徒歩8分

京阪本線「中書島駅」から市営バス22系統南工業団地前行「三町」下車徒歩すぐ

 

 

妙教寺

宝泉院日孝を開山とし、大阪の富豪であった法華又左衛門貞清が開創。

桂川と旧京阪国道の間、鳥羽街道沿いにある妙教寺の境内には、淀城(淀古城)本丸が築かれていた。当時の淀城主松平定綱が旧城地を寄進し、寺域を整備しました。

鳥羽・伏見の戦いで被災し、境内には幕臣榎本武揚揮毫の「戊辰之役東軍戦死者之碑」が設けられています。

本堂、御本尊三宝尊体、戊辰戦争関係品(砲弾、砲弾貫通跡)など公開します。

 

アクセス

京都市伏見区納所町46

京阪本線「淀駅」徒歩8分

 

 

キャンペーン

春期京都非公開文化財特別公開 文化財まもる+きっぷ

「平成30年度 春期京都非公開文化財特別公開 文化財まもる+きっぷ」の発売

 「平成30年度 春期京都非公開文化財特別公開」(主催:京都古文化保存協会 特別協力:朝日新聞社)が、4月27日より始まります。
京都古文化保存協会では、「京都非公開文化財特別公開」を開催するにあたり、京都市交通局、京阪電気鉄道株式会社と連携した「春期京都非公開文化財特別公開 文化財まもる+きっぷ」を発売中です。

 

【発売額】 ◇京都市交通局 市営地下鉄、市バス、京都バス(一部路線を除く)、
京阪バス(一部路線を除く)が乗り降り自由の乗車券(引換証)をセット
・一日券   1,350円
・二日券   2,150円
◇京阪電車の指定区間が乗り降り自由の乗車券(引換証)をセット
・大阪・京都1日観光きっぷ   1,400円
・京都1日観光きっぷ      1,200円
※拝観の手引と乗車券のセットの価格です。
拝観の手引には割引券150円分6枚つづりがついています。
割引券は特別公開の受付で一か所につき一枚利用できます。
ただし、拝観料大人800円にのみ適用されます。
【発売期間】 発売中 ~ 平成30年5月6日(日)

 

【有効期間】 平成30年4月27日(金)~ 平成30年5月6日(日)

 

【発売箇所】 全国のJTB各店などエースJTB取り扱い店舗
(プランコード:1WGS137-3)
「文化財まもる+きっぷ」はエースJTB募集型企画旅行です。
お求めの際は、窓口にてプランコードと「募集型企画旅行」である旨を
お伝えください。

 

特別公開 京都定期観光バスのご案内

京阪バスが運行する京都定期観光バスとの提携企画のご案内

 平成30年度「春期京都非公開文化財特別公開」の開催に伴い、京阪バスが運行する京都定期観光バスとの提携企画として以下のコースが設定されることになりましたのでご案内します。

 

春の特別公開文化財めぐり
※壬生寺、仁和寺 金堂・本坊、大徳寺 本坊、金戒光明寺山門がコースに
含まれております。
※ご昼食は、大徳寺 大仙院 にて、「泉仙の精進料理」をお楽しみください。
(大仙院の拝観も含まれております。)

 

運行日

4/27~5/6の毎日運行

料金 大人9,800円 小児4,800円

 

申込はこちらから

パソコンから スマホから

 

 

 

 

最後に

各寺院、神社にはご朱印帳を忘れずに

初心者にもわかる御朱印集め!人気の朱印帳、マナー、意味、寺社の御朱印

 

 

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