2017年(平成29年)4月28日より春と秋の恒例、「京都非公開文化財特別公開」が開催されています。
普段公開されない文化財の数々を拝見できるよい機会です。
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[京都]2018年(平成30年)春の非公開文化財特別公開、期間、内容、アクセス、キャンペーン
「京都非公開文化財特別公開」は昭和40年にはじまった文化財愛護の普及啓発事業で、文化財を公開することにより、市民あるいは広く国民的な活用に資し、且つそれに基づいて文化財愛護の関心を高めるという趣旨のもと、春・秋の年2回開催しており今回で通算71回目の開催になります。今回は京都市18か所を公開します。
皆様から頂戴しました拝観料は、貴重な文化財を未来に伝えるため、保存修理・維持管理等に充当されています。
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コンテンツ
公開場所、内容、所在地
上賀茂神社 | 本殿(国宝)、権殿 (国宝)、高倉殿 (重文)、他 | 北区上賀茂本山 |
大徳寺 本坊 | 方 丈 (国宝)、玄関(国宝)、狩野探幽筆襖絵(重文)、庭園(史跡・特別名勝)、法堂 (重文)、他 | 北区紫野大徳寺町 |
古知谷 阿弥陀寺 | 感得阿弥陀如来立像(阿弥陀堂)、鎌佛弥陀立像、地蔵菩薩坐像(鎌倉期作)、弾誓上人絵伝三幅、他 | 左京区大原古知平町 |
寂光院 | 旧本尊地蔵菩薩立像(重文)及び胎内仏小地蔵尊像(重文)、竹内栖鳳筆「燕図」ほか近代画家の絵画多数 | 左京区大原草生町 |
宝泉院 | 茶室「日新庵」(小間・広間それぞれの茶室、広間には松井守男画伯の襖絵)他 | 左京区大原勝林院町 |
下鴨神社 | 東西本殿(国宝)、三井神社(重文)、大炊殿(重文)、神服殿(重文)、他 | 左京区下鴨泉川町 |
北野天満宮 | 北野・東山遊楽図屏風(宝物殿にて)、茶室「 松向軒」、御土居 (史跡)、他 | 上京区馬喰町 |
仁和寺 金堂・経蔵 | 金堂 (国宝)、本尊阿弥陀三尊像、経蔵(重文)、他 | 右京区御室大内 |
妙光寺 | 方丈(京都市指定)、開山法燈国師木造、足利義政消息物、松永貞徳筆消息、境内(京都市指定史跡)、他 | 右京区宇多野上ノ谷町 |
遍照寺 | 十一面観世音菩薩像(重文)、赤不動明王坐像(重文)、狩野探雪 筆「竹虎図」、他 | 右京区嵯峨広沢西裏町 |
鹿王院 | 本堂、舎利殿、客殿前庭、夢窓国師筆「屋道号 及 偈頌」(重文)、 玉畹梵芳筆「蘭石図」(重文)、他 | 右京区嵯峨北堀町 |
厭離庵 | 本堂、本尊如意輪観音菩薩像、西村公朝筆天井画、茶室「時雨亭」、庭園、他 | 右京区嵯峨二尊院門前町 |
知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園 | 大方丈(重文)、小方丈(重文)、狩野尚信・狩野信政 筆方丈襖絵、方丈庭園(市指定名勝)、他 | 東山区林下町 |
東福寺三門 | 三門(国宝)二層内陣、釈迦如来坐像、十六羅漢像、他 | 東山区本町 |
東寺五重塔 | 五重塔(国宝)初層内陣 | 南区九条町 |
伏見稲荷大社 | 荷田春満旧宅(史蹟)、お茶屋(重文)、松ノ下屋(京都市指定)、棟方志功筆、「御鷹図」、池泉庭園、他 | 伏見区深草薮之内町 |
城南宮 | 光格天皇御即位絵図、孝明天皇御下賜菊花御紋章吹散、鳥羽伏見の戦い戦況図・薩摩藩隊旗・錦の御旗巡行図、他 | 伏見区中島鳥羽離宮 |
三千院 | 円融蔵にて竹内栖鳳・鈴木松年・菊地芳丈の襖絵を展示 | 左京区大原来迎院町 |
太字は初公開
三千院は特別協力です
見どころなど
妙光寺
京都十刹八位の寺格を有する禅刹、建仁寺所有の俵屋宗達作の「風神雷神屏風図」のゆかりある寺をしても有名。
南北朝、応仁の乱、幕末維新の動乱に巻き込まれ、衰退していきました。
しかし平成になり方丈の枯山水庭園、開山堂が再建され、残っていた方丈、庫裏とともに再興されています。
普段は非公開
古知谷 阿弥陀寺
京都大原のさらに北、古知谷にある寺院
弾誓上人が開山した念仏道場。弾誓は当寺で62歳で自ら石棺に入り即身仏となったと伝えられる。本堂脇の巌窟内の石棺には弾誓の即身仏が安置されている。日本で最南端の即身仏。非公開
鎌倉時代作の仏像がみどころです
寂光院
平清盛の娘、建礼門院が平家滅亡後隠棲した所、「平家物語」ゆかりの寺。
平成12年、放火により本堂、堂内にあった徳子と阿波内侍の張り子像は焼損し、旧本尊地蔵菩薩は焼損したが倒壊は免れ、像内に3,000体以上の地蔵菩薩の小像ほか、多くの納入品は無事でした。重要文化財
現在、収蔵庫で黒く焦げた旧本尊を拝観できます。
アクセス・キャンペーン情報
「春期京都非公開文化財特別公開 文化財まもる+きっぷ」
【発売額】 ◇京都市交通局 市バス・地下鉄が乗り降り自由の乗車券(引換証)をセット
・一日券 1,650円
・二日券 2,450円
◇京阪電車の指定区間が乗り降り自由の乗車券(引換証)をセット
・大阪・京都1日観光きっぷ 1,400円
・京都1日観光きっぷ 1,200円
※拝観の手引と乗車券のセットの価格です。
拝観の手引には割引券150円分6枚つづりがついています。
割引券は特別公開の受付で一か所につき一枚利用できます。
ただし、拝観料大人800円にのみ適用されます。【発売期間】 発売中 ~ 平成29年5月7日(日) 【有効期間】 平成29年4月28日(金)~ 平成29年5月7日(日) 【発売箇所】 全国のJTB各店などエースJTB取り扱い店舗
(プランコード:1WGS137-3)
「文化財まもる+きっぷ」はエースJTB募集型企画旅行です。お求めの際は、窓口にてプランコードと「募集型企画旅行」である旨をお伝えください。【お問い合わせ】 電話(075)754-0120(平日10~17時)
大原方面へのバスのご案内
大原方面にお越しの場合、公共交通機関は京都バスとなります。
京都駅、出町柳、国際会議場、八瀬駅などからあります。
京都駅~四条河原町~京阪三条~出町柳経由大原行の17系統はおおむね20分に1本の間隔で出ております。
古知谷へは大原で乗り換えが必要です
詳しくは京都バスのHPにて
http://www.kyotobus.jp/route/index.html
「JCB 京都非公開文化財特別公開応援キャンペーン」のご案内
京都非公開文化財特別公開へのご招待・無料バスの運行が実施されます
京都非公開文化財特別公開の実施に合わせて、2017年4月28日(金)~5月7日(日)の期間中、「JCB 京都非公開文化財特別公開応援キャンペーン」が実施されます。
キャンペーン1
JCBカードご利用控え提示で京都非公開文化財特別公開にご招待ご利用合計金額が5,000円(税込・合算可)ごとのJCBカードご利用控えをご提示になると、京都非公開文化財特別公開の招待券を1枚お渡しします。
実施日:4月28日(金)~30日(日)、5月3日(水・祝)~7日(日)キャンペーン2
特別公開の開催地をつなぐ無料バスを運行JCBカードをバスガイドへ見せるだけで、JCBバスに無料で乗車できます。今回は京都非公開文化財特別公開の開催地がある、大原地区と嵯峨地区(嵐山)をつなぐルートをご用意。
運行日:4月29日(土・祝)、30日(日)、5月3日(水・祝)~7日(日)このキャンペーンの詳細・参加方法は下記ホームページをご確認ください。
http://campaign.jcb.jp/ticket/special/kyoto2017s/
期間
4月28日(金)から5月7日(日)
まとめ
「妙光寺」、「古知谷 阿弥陀寺」、「寂光院」とご紹介させていただきましたが、初公開の「大原 宝泉院」、14年ぶりの公開、「鹿王院」、10年ぶり公開の、「遍照寺」「厭離庵」とみどころが多いです。
知恩院、大徳寺、北野天満宮、上賀茂神社、下鴨神社、伏見稲荷大社など有名寺院もあわせて拝観するのもいいでしょう。
大原、嵐山周辺が多いので、どちらかを中心に拝観を組み立てるのがおすすめです。
ご朱印も頂きましょう
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追記
次回(秋期)の開催は平成29年11月1日(水)~11月12日(日)を予定しております。