深日港~洲本港旅客船(深日洲本ライナー)の期間限定の試験運行と、関連として深日港フェスティバルと、みなとオアシスみさきについてくわしくご案内します。
◆深日洲本ライナー
大阪府岬町の深日港と兵庫県洲本市の洲本港を結ぶ航路が期間限定で復活!
今人気の淡路島へ大阪湾で片道55分の船旅をしてみませんか!
自転車の積み込みも可能で、アワイチにも便利です。
旧(深日港~洲本港旅客船試験運航便)
この便は、国土交通省の船旅活性化モデル地区として地方創生推進交付金の交付を受け、社会実験として試験運航を得て、期間限定の運行が始まりました。
兵庫・洲本港と大阪府岬町の深日(ふけ)港を結ぶ旅客船の試験運航が27日に実施される。同町などで作る深日港活性化イベント実行委員会(実行委員長・田代堯岬町長)が開催するもので、今後も季節ごとに実施して定期航路復活に向けた機運醸成や需要調査を行うという。
運航は神戸空港-関空航路を運航する「OMこうべ」から166人乗りの双胴高速旅客船(99トン)をチャーターし、27日に深日港-洲本港を4往復する。
深日-洲本航路は明石海峡大橋の開通などで平成11年に廃止されたが、関西国際空港の利用が好調なこともあり、岬町は一昨年に大阪府立大大学院工学研究科に需要予測調査を依頼。大阪府内から電車とバスを使って明石海峡大橋を利用する陸上ルート、明石-岩屋間の高速船を利用する海上ルートと深日港航路を復活させた場合を比較した。
この結果、小型高速船で深日-洲本間を約35分で結べば、大阪・難波以南の客を100%獲得できると予測。1日7往復、片道千円に設定した場合、年間利用者は19万人に達して黒字が見込めると試算した。
27年の関空の国際線と国内線を合わせた年間総旅客数は前年比20%増の2321万人で、これまで最高だった12年の2049万人を272万人上回った。
こうした外国人観光客の誘致を目指し、観光関係者らが昨年「瀬戸内海 島めぐり協会」を立ち上げ、19年に休止となった淡路島と関空を結ぶ定期航路の復活を目指す動きもある。
産経ニュースより
明石海峡大橋開通後、阪神間~淡路島を結ぶフェリーは減少の一途をたどって行き、平成19年の大阪湾フェリー(泉大津~津名)を最後に、大阪府からの船でのアクセスは無くなりました。
大阪府でも最南端の岬町は、人口減、産業の衰退が深刻でもあり、産業振興をすることで新しい人の流れを呼び込みたい考えです。
現在は陸上移動では3時間以上かかり、かつて1時間弱でフェリー移動が出来ていた、淡路島便の復活を中心として、深日港を地域交流、新しい観光の流れの拠点にする狙いがあります。また昨年の実績から淡路島一周「アワイチ」をするサイクル・ツーリズム客に重点をおく狙いもあります。
運行期間
2023年(令和5年)
5月3日(水)~11月5日(日)の土・日・祝日限定運航
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、運航期間を変更する場合があります。
時刻表
1日4往復
深日港発 | 洲本港着 | 洲本港発 | 深日港着 |
8:00 | 8:55 | 9:15 | 10:10 |
10:30 | 11:25 | 11:45 | 12:40 |
15:10 | 16:05 | 16:25 | 17:20 |
17:40 | 18:35 | 18:55 | 19:50 |
片道料金
大人:1500円
小学生:500円(小学生未満は無料)
スポーツサイクル:300円
使用船舶
INFINITY(49トン双胴船)
定員:68名
◆深日港フェスティバル
航路の復活による深日港の活性化と港の持つ魅力と役割を多くの方々に知っていただくことを目的として開催されます。
開催日
2023年7月5日
おもなイベント
詳細未定
ブースイベント:国土交通省近畿地方整備局、陸上自衛隊信太山駐屯地、大阪府港湾局等による出展ブースのほか、淡路島、和歌山、泉州地域の特産品を販売する店舗が出店します。
ステージイベント:地元や淡路島の団体による音楽やダンスなどのステージイベントが開催されます。
海上イベント:うずしお観光船咸臨丸によるミニクルーズ、海洋環境船海和歌丸や大阪府水上警察の警備艇かわちの見学会が開催されます。
▼就航時間(予定)
〇1回目 12時30分~13時20分
〇2回目 13時50分~14時40分
▼募集定員 各400名
▼参加費 1人500円(中学生以下無料 ※小学生以下は大人の同伴が必要)
▼申込み方法 事前予約(詳細は岬町ホームページ
http://www.town.misaki.osaka.jp/
又は岬町役場企画地方創生課072-492-2775まで)
◆深日港・みなとオアシスみさき
岬町にある深日港。かつては四国、淡路島を結ぶフェリーも出ていましたが、今は主に釣り船の拠点になっています。
深日港駅
多奈川線が開通した約4年後、深日港~淡路・四国連絡航路の開設に伴って昭和23年(1948)11月に開業しました。駅名の由来となった「深日港」は大阪府が管理する8地方港湾の1つ。淡路連絡の急行「淡路号」が運行されていましたが、平成5年(1993)4月のダイヤ改正で廃止となりました。岬町役場の最寄り駅。
みなとオアシスみさき
岬町は深日港の活性化、航路復活に取り組んでおり、2013年8月にみなとオアシス「みなとオアシスみさき」を仮登録、岬町の町制施行60周年を契機に本登録が申請され、2015年10月18日に岬町町制施行60周年記念式典において登録証が交付され本登録となりました。
近畿地方では6番目、大阪府では初となるみなとオアシスである。2016年4月には基本施設となる深日港観光案内所「さんぽるた」が開業、休憩所、多目的トイレ、授乳室、キッズコーナー、駐車場などを備え、観光案内・観光ガイド、レンタサイクル、無料WiFiの提供などが行われています。
「みなとオアシスみさき」おもな施設
深日港
せんなん里海公園・潮騒ビバレー
大阪府立青少年海洋センター
淡輪ヨットハーバー
みなとオアシスとは
みなとオアシスとは、海の風景、潮の香りといった自然や、古くから交易等の場として栄えた時代を彷彿させる歴史、海に開かれたみなとまちとして歩んできた文化など、多くの魅力的で知的刺激を与えてくれる「みなと」の元来有する資源を人々が訪れやすいものとするため、休憩スペース、トイレ及び駐車場といった「基本施設」を活用してサービスを提供できるみなとの施設や地区を「近畿みなとオアシス」として登録し広く案内することにより、地域の賑わい創出を図ることを目的とするものです。
まとめ
数年かけた試験運航で一定の需要や手ごたえがあることがわかりました。
大阪府南部から淡路島(洲本)に向かう便が復活すれば、淡路島がさらに近くなり便利になりますね。
近年の淡路島人気にさらに拍車がかかるといいですね。
受け入れ側の淡路島、洲本市の準備も重要だと思います。