10日、衝撃的なニュースが流れました
阪神四藤慶一郎球団社長(56)が10日、掛布雅之2軍監督(62)が今季限りで退任することを認めた。この日、午前中に鳴尾浜で会見を開き、正式に発表した。
「(就任から)2年間やっていただいてファームの育成という部分では、若い選手が成長と挫折的な部分も繰り返しながら、全体としての底上げができて成果があがってきた」
若手育成にも定評があるのに、何故退任なのか気になり情報収集してみました。
※最後の指揮が9月28日の鳴尾浜球場の予定でしたが、9月27日、28日は甲子園球場に変更されました。
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掛布雅之
「ミスタータイガース」掛布雅之はドラフト6位で入団、プロ1年目のオープン戦で主力の欠場による代役で活躍し、それが認められそのまま三塁手のレギュラーへ
85年には、3番バース、4番掛布、5番岡田と最強のクリーンアップでリーグ優勝、そして日本一となる。
本塁打王3回、打点王1回、ベストナイン7回、ダイヤモンドグラブ賞6回と素晴らしい成績を残しながらも、優勝の翌年に受けた死球の影響などにより、33歳の若さで現役引退しました。
阪神復帰から
かつてオーナーとの確執などから、阪神復帰はないだろうと言われていましたが、当時ゼネラスマネージャー(GM)だった故中村勝弘に請われ、GM付き育成&打撃コーディネーター(DC)として25年ぶりに電撃復帰し、中谷将大、伊藤隼太などの若手とマンツーマンで指導していました。
2年前の15年オフに発足した金本新体制の目玉人事で2軍監督として入閣し、若手育成を託されてきました。今季チームは2位につけ、中谷将大や大山悠輔らが成長。
その一方で、右打者だった大和のスイッチヒッターへの転向や、故障で戦線を離脱していた糸井嘉男、西岡剛のリハビリなど、中堅・ベテラン選手のサポートにも力を注いでいました。
しかし、来年もまたチームを指導するだろうという中での突然の退任となりました。
チームをさらに強化を推し進めるためにも、組織のテコ入れが必要と判断し、金本政権が勝負の3年目に改革することになります。
なのに、実績をあげている掛布氏が退任とはなにか違和感を感じます。
退任の背景
表向きには指導者の世代交代と発表されていますが
当初「掛布さんとは野球観が合う」という金本監督の絶対的信頼感のもと、厳しいプロ意識を若手選手に植え付けながら、選手の自主性を重んじる指導でチームの底上げに尽力していました。
しかし、選手の自主性を重んじる育成方法に対し、現役選手時代の経験から若手選手に猛練習を求める金本監督との間で、育成方針やウエートトレーニングに対する認識の違いが徐々に露呈してきました。
確執が本当にあったのかはわかりませんが、これが今回の退任の一因と考えられています。
「今後のファームについての将来的な展開を考えていくなかで、端的に言うと1つの世代交代を考えていく必要がある。次の指導者に託そうというところ」と四藤球団社長は説明した。
掛布2軍監督は裾野を広げる3軍構想に興味があったと言われています。
今岡真訪コーチが後任と噂されていますが、退団する噂もありどうなのでしょうか。
今後は
掛布2軍監督には今後、オーナー付アドバイザーとしての立場での協力を要請されていますが、本人は返答を保留しているみたいです。
26日にオーナー付アドバイザー就任を受諾したことがわかりました。
まとめ
今回の退任劇は、昨シーズンの秋季キャンプから指導方法の違いが露呈しているにも関わらず、この結果を迎えたことは残念です。
今回の退任劇、ミスタータイガースに対する扱いに間違いがないのか、少し疑問が生じたりする報道が目立ちます。
そう思わせないよう、阪神フロントにはしっかりした対応をしてもらいたいです。
最終戦情報
9月27日、28日のファーム最終戦の情報です。
当日は、通常の甲子園開催のウエスタンと同様「(入場料は)1000円と子供500円」で内野席を開放予定。ただ状況次第でアルプス席が開放されることや、掛布2軍監督からのあいさつが行われる可能性もある。
27日は狩野恵輔引退試合
27日は引退試合となる狩野を「4番」で起用し、同じく今季限りで引退を表明している安藤とも終盤8年ぶりにバッテリーを組ませる予定。入団時の捕手にこだわりがある狩野へ粋な計らい。
28日は掛布2軍監督退任セレモニーを予定しています
悪天候などで試合中止になった場合でも、実施を検討されているみたいです。日頃からファンを大切にしており、今季最終戦後に感謝の気持ちを伝えるべくマイクを取ることになりそうです。