スギ、ヒノキ花粉もひと段落したこの時期になると、こんどは黄砂が飛来してきました。
外に出たら喉がイガイガ、洗濯物も車も汚れが付いて嫌ですね。
黄砂の正体はなんなんだろう?どこから来る?どうすればいい?
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黄砂とは
いつ頃からいつまで?ピークは?
3月~5月あたり
4月末から5月にかけてピークになります
どこから来る?
主な発生地はタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土地帯
日本まで飛来するのはゴビ砂漠、黄土地帯のものだと言われてます。
黄砂による被害地域
日本、中国、韓国、モンゴル、台湾を含む東アジア一帯
しかしこの黄砂、遠くアメリカ大陸まで飛んでいくようです。
被害は、窓が汚れる、視界が遮られることによる交通機関への影響、農作物、精密機械の工場と経済被害は大きいです。
黄砂による人体の影響
経済被害より怖いのが人体に及ぼす被害です。
黄砂自体ではなく付着したカビ、微生物、化学物資による健康被害が甚大で、目の充血や、人によっては炎症熱が激しく出るため、細菌感染やウイルス感染でないのに、のどの腫れがあったり、黄色の鼻水が出たりします。化学物質、カビによる発ガンもあるようです。
黄砂アレルギー
中国大陸から偏西風によって飛来する黄砂によって引き起こされるアレルギー性の疾患。花粉症と同じように目、鼻、気管支、皮膚などに症状があらわれます。
黄砂に含まれるカビ・ダニ・ホコリなどが原因のアレルギー性疾患、アトピー性皮膚炎などを発症する場合もあります。花粉症と同じような症状なので、花粉症だと思っている人がいるかもしれませんが、黄砂の飛来とアレルギー症状が出る時期が重なるようなら、黄砂アレルギーの可能性もあります。
花粉症と併発する場合もあります。
気象現象としての黄砂
気象現象としての黄砂は、砂塵の元になる土壌の状態、砂塵を運ぶ気流など、大気や大地の条件が整うと発生すると考えられている。発生の頻度には季節性があり、春はそういった条件が整いやすいことから頻繁に発生し、比較的遠くまで運ばれる傾向にある。ただ、春に頻度が極端に多いだけであり、それ以外の季節でも発生している。
物質としての黄砂
黄砂の色は、黄土色、黄褐色、赤褐色などに近い。空が黄砂に覆われた場合、粒径が小さい・濃度が低いときはミー散乱により白っぽく霞んで見え、粒径が大きい・濃度が高いときは太陽光が黄砂粒子を透過・屈折することで概ね黄褐色 – 赤褐色に見える。
日本などの、発生地からある程度離れた地域に飛来する黄砂の粒子の大きさは、0.5 µm – 5 µm くらいであり、粒径分布では 4 µm にピークがみられる。これはタバコの煙の粒子の直径 (0.2 – 0.5 µm) より大きく、人間の赤血球の直径 (6 – 8 µm) よりやや小さいくらいである。この大きさの粒は、地質学での粉砕物の分類においては、砂というよりも「泥」(シルト・粘土)にあたり、非常に小さい部類に入る。
組成を見ると、主に石英、長石、雲母、緑泥石、カオリナイト、方解石(炭酸カルシウム)、石膏(硫酸カルシウム)、硫酸アンモニウムなどからなる。日本の普通の表土に比べるとカルシウムの含有率が高いことが特徴の1つ。
対策まとめ
- とにかく外出は控えること。
- 外出する際はマスクを着用、なるべくウイルスを通さないものが好ましい。黄砂は花粉より小さいので、花粉症のマスクでは通過します。メガネも効果的。無ければハンカチ、タオルを当てておく。
- 外から帰ってきた時や、食事の前などは、手洗い、うがいは念入りに。
- 洗濯物は外に干さず室内で乾燥させる
- 窓を開けずに掃除、とにかく外気を入れないこと
- 車を洗う際は、まず水で見える黄砂を洗い流してから磨くこと
気象庁の黄砂情報のチェックも忘れずに